スピーカーキャビネットの素材はロシア製のバーチ合板です 3cm厚くらいの合板で、響きが抑えられます。はっきり言って30万円超のスピーカーなど全く及びもつきません。 このスピーカーキットは音響性能の良いロシアンバーチ合板を6面に使用しています。大変強度の高い板材となり、ロシアンバーチ自体の音の良さと相まって美しい響きのエンクロージャとなります。 各板材の厚さは、バッフル板以外の板を不必要に分厚くするのは音に良くないという考えに基づき、バッフル板は極厚の30mmを使用し、側板、天底板は12mm、リアバッフルは15mmというバランスの取れた設計となっています。側板、天底板が12mmで薄いと思われるかもしれませんが、このスピーカーは幅より奥行きが浅く、強度のバランスを取っています。 良い音で鳴らすには、スピーカーの外形寸法比率も重要となります。響きの良さをねらった寸法を追求しています。 エンクロージャの角をテーパーにすることで、高音域のスムーズさが向上しますので、このスピーカーキットでは6mmの大きなテーパーで前後を加工しています。高音域のスムーズな表現とフォーカシングの正確さを可能にしました。 ALPAIR10V2MAOP 14cmフルレンジ Micro-Arc Oxidation Process (MAOP)…コーン表面のの光沢を抑えた表面処理の名称です。 この処理を採用する事で写真のようにコーンの表面が柔軟な無数の気泡（多くの穴が開いている）のある結晶体に変化します。この方法はコーン自体を変化させる方法ですので質量増加は、対コア材料質量増加比率が0.4％未満と言うコーティングより軽い処理になっています。 左の写真は表面をマイクロスコープで見たものです。スポンジの表面のように見える小さな結晶体と空気の穴が無数に見えます。この数ヵ月を費やして時間をかけて作ったメタルの山と空気の穴が音を圧倒的にクリアーなものにしています MAOPの音質にあたえる効果は大きなものですが、コーン表面の結晶化行程だけで2ヶ月以上のリードタイムが必要となります。 となると限定生産商品として何とか１、２年に一回のサイクルで表面加工処理を依頼するという方法をとることになります。 fountek NeoCD3.0 リボンツィーター サイズ H400mm*W260mm*D389mm、20リットル